犬を飼ったら大変だった
今、このブログを書いている横で娘犬が寝ています。いびきをかきながら。
その横で息子犬が寝ています。くるっと丸まりながら。
こんな風に落ち着いて生活できるようになるには時間がかかりました。
仔犬から育てるって大変なんですよね。子育てもさることながら犬育てもそこそこ大変でした。
2頭いた方が楽しいよねって理由で連れてきたラブ男には驚かされることばかりでした。ゲージに入れても上から飛び出てくるし、バタバタしていてちっとも落ち着かない。極め付けは吠えでした。人間の都合で連れてきたけれども、「なにが2頭いた方が楽しいだ。犬同士はちっとも仲良くならないし、何にも楽しくない。」と正直思いました。
犬だから吠えるのは当たり前かもしれませんが、住宅地で人が通るたびに興奮してグルグル回りながらひたすら吠える。呼んでもやめない。引きずって家に入れる以外に止める方法はありませんでした。
さらに、散歩で引っ張る。犬が息切れするほど引っ張り通しで、さらには他の犬とすれ違おうものなら私を引きずる勢いで吠えたて向かっていくのです。転んだこともあるし、笑われたこともあるし、嫌な顔をされたこともありました。
私は飼い犬と散歩に行くことが嫌で嫌で仕方ありませんでした。犬はあんなに行きたがっていたのに。
そんなラブ男に嫌気がさした時もありました。どうして連れてきたのだろうと泣いたこともありました。それでも連れてきた以上はなんとかせねばなるまいと、ラブ男をトレーニングに出したのは去年の話です。
近所にあるトレーニング所へ1ヶ月預けました。それまで数回、散歩の仕方を教わったりしたのですが、明らかにラブ男は変わっていきました。ただやっぱり私と先生では違うのです。先生に対する犬の態度が違うのです。
その時に思いました。
ラブ男はしっかりできていると。先生の言う通りにできているし、先生はラブ男の興奮を抑えることもできる。確かにトレーニングより犬が以前よりも良くなっていることはわかるけれども、トレーニング後も数回通いましたがどうも、私の場合だとうまいこといかないんです。でも、私の飼い犬なのだから最終的には私の時も同じようにできなければならない。ということは私が変わらなければならないのではないか。私が勉強しなければならないのではないかと。
先生は「犬もトレーニングしますが、飼い主さんもトレーニングしないといけないんですよ。」と言いました。「トレーニングに出せば犬がいい子になると思われる方がみえますが、家に帰ってからは飼い主さんがしないといけないのです。飼い主さんが以前のままでは犬は元に戻ります。」とも。思い返せば散歩の練習時も、先生はずっと私たちに指導してくれるのです。
ラブ男は少しずつ変わりました。吠えることも「やめなさい。」と言えばやめれるようになりました。吠えるなとは言いません。私がやめてほしい時に「やめなさい。」と言ってやめれればいいのです。まだ改善したいところはあります。それはつまり私が勉強することがまだまだあるということだと思います。
そして私は今、そのトレーニング所へ勉強させてもらいながら雑用をしています。あの時の先生はいませんが、いろんな犬を見ながら1つ1つ勉強しています。多頭をまとめたりだとか犬のケアだとかわからないことばかりだけども、まだ私にも覚えたい事や覚えられることがあるのだと思うと嬉しいのです。そして他の犬と楽しく遊ぶラブ男を見ると本当に連れてきてよかったと思えるようになったのです。
わが家の話はまだまだ軽い方だと思います。もっと悩まれている方もたくさんいるでしょう。世の中にはいろんなやり方のトレーナーさんもおられます。
私はまだ何も犬のことをわかってませんので、どうのこうの言えません。ただうちの場合のお話だけです。
犬を連れてきたことに辛い思いをされてる方がいたらトレーニングも1つの手段だと思います。自分1人では限界がありますからね。私はすごくラブ男のことで悩んでいたけれど、先生と話すだけで気持ちが楽になりました。「こういう場合はこうしてくださいね。」とさらっと教えてくれるからです。
ラブ男を見て思います。犬は人間次第で変わるのだなと。そして私もラブ男のおかげで少し変われたかもしれません。