アイドルと私。
中学から高校にかけて、そりゃもう大好きなアイドルがいました。
その頃っつったらもう女の子はたいていジャニーズの誰かが好きで、学校へ行けばそのアイドルの話で盛り上がってたわけですが、それがなぜだかうまいこと被らないんです。
ですから、当時山ほど種類があったアイドル雑誌を1人1冊買うことにして、その中から自分が好きな人のところを破っていき、スクラップしちゃうっていう地味な作業も楽しんでました。
夏休みの新聞のスクラップはできなかったのに。
コンサートと呼ばれるモノにも積極的に行きましたとも。
あるあるでしょうけど、「今、目があったよ!こっち見てた!私に手振ってたよ!」ってセリフも行くたびに言いました。
たぶん合ってないし、こっちも見ていないのに。
その当時で初めてプリント倶楽部では雑誌を持っていくと2ショットぽく写せるってのがあったんでそれもやりました。数え切れないくらい。
一緒に撮った風にすることに頭を使ったよね。でも、やや照れちゃって微妙な距離があるわけ。それがまた初々しいって感じで撮れてたりもする。
いやいや、一緒じゃないよ。質感が全然違うのに。
ポスターだって部屋中に貼ってました。貼ってないのは天井だけってくらい壁は埋めてやりました。ベットの横には一番お気に入りのものをチョイスして、丁寧に貼り付けたわけです。寝る直前も朝起きてすぐも見れるよ、グヘへへへ。
画鋲で貼ったら父に叱られました。穴だらけにするんじゃねぇって。
グッズを売っているジャニーズショップなるものにも何度か足を運びました。友達と電車を乗り継ぎ、到着すると長蛇の列。入るのにも順番待ち、中へ入っても溢れるほどの人で、欲しい写真の番号を書いて出すという学校の修学旅行方式みたいな感じだった気がします。もう記憶薄れちゃってはっきりしませんけど。もうテンション上がっちゃって「あたし買っちゃうぅぅ!」って。
その写真、どこいったかわかりません。誰か知りませんか?
その頃、ポケベルが鳴らなくてを持ってたんです。友達同士で送り合うときに文章の後にイニシャルを入れることにしてたんですけど、ある日イニシャルの代わりにアイドルのイニシャル入れちゃったら、想像以上にテンション上がっちゃったんで、それからその友達からの連絡はアイドルからのメッセージみたいになっちゃいました。
これ一体、何やってんでしょうか?
本当気持ち悪いんですけど、私結婚できるって思っちゃたりして、あわわわわあわああ。
私、彼と将来結婚できるんだわっつって本当現実見えてないっつーか見てないっつーか。その頃の自分に会えたら、「おいっ!現実見ろ!もっと将来のこと真面目に考えなさいな!」って両肩を持ってブンブン揺らしたい。
雑誌のインタビューで「朝はキスで起こしてほしい。」なんて書いてあった日には、「起こすぅ!オコスゥ!ワタシガオコスカラァ!」って興奮してました。
穴があったらはいリタイア。私どうしてこんなことを書いておるのやら。
懐かしひ思い出。彼のことは素晴らしい思い出の1ページとしてアルバムにちゃちゃっとはさんで、棚の一番奥にしまっておきます。
そういうわけで以上「アイドルと私」でした。
おしまい。
今、娘を寝かしつけてるのだけど、「ちがう!こうっ!」って腕まくらさせられた。何てかわゆいやつ!とキュンとしました。
— ちびワン (@tibiwanwan) 2014, 12月 7