わが家はちびワン王国

我が家の女王、ただ今1歳半。家族は夫、妻、黒い犬、そして黒い犬。

いでよ!夢の国!思い出話です。

 

 

突然ですが、私は夢の国に行きたい。

 

 

あぁ、あの現実逃避とかじゃないですよ。ピンクのワンピース着てお花畑で「あはははは。うふふふふ。」って追っかけっこしたいわけじゃないんですよ。

 

もう一回言いますけど子育てに疲れたってことじゃないんです。なんなら娘を連れてったって構わないんだよ。誰かが連れてってくれるならね。ハンッ!ってくらいの心構えはできているつもりです。

 

あそこです。あそこ。関東方面にあるやつです。あーゆーのは何て言うんですかね?

遊園地じゃないでしょう?テーマパーク?

いややっぱり夢の国でしょう。これがバチっと決まるでしょう。これしかないっしょ?

 

あぁ、、、、、、、、言います。言います。ディズニーランドです。もちろんシーもありですね。むしろどちらもです。一番の希望は2デーパスポートで夢の国を行ったり来たりです。

 

その昔、勤めていた店の社員さんがディズニーランドに行くって話になったときに、

「お土産を忘れないように電話をするので出るように。」と土下座も厭わない覚悟でお願いしたところ

「お前はアホか。あそこは夢の国だから携帯の電波なぞ届くわけない。なので電話なんてしてくんじゃねーよ。」みたいなことをいたって真面目な顔で言われましたので、

「なーるほど。あそこ電波届かないんだ。そりゃそうだよね。夢の国だもん。むしろ繋がっちゃダメな方だよね。」と妙に納得して、指折帰りを(土産を)待ちました。

 

しかし、職場で「あいつ、携帯繋がらないって話信用してたぜ。やっぱアホだな。そんなわけねーだろ」(後日談)みたいなことになって、

「ムッキーーーーーーー。騙された!いい年して騙された!しかも私だけお土産もらってねぇ!」

 

って経験を乗り越えて、夢の国と一線を引くことができたわけですけど、それでも行きたいって思うくらい私にとっては魅力的な場所なわけです。

 

犬が好きでお金好きな人から見たら、すんごいかわゆい犬が「ここ掘れワンワン。お金があるワン。」って呼び込んでる感じで

女好きでお金好きな人から見たら、ボンキュッボン(古い)なセクシー女性が四つん這いになって、胸元にお札挟みながら「こっち来てーーーん。」って誘惑してる風で、

 

って想像してもらえるとわかりやすいんじゃないかな、と思います。

 

 

まぁとにかく私にとっては行きたくても簡単には行けない素敵な国だけれども、やっぱりそういうところにも噂はあって、

 

私が耳にしたのは「カップルで行くと別れるらしいぜ。」ってやつなんだけれども、こういうのってよくあるやつで、ニュアンス変えて「カップルで行くとケンカしちゃうよ。」ってのもあったな。でもこれって噂ってか体験談だよな。って思う節あり。

 

確かに、長い時間並ばないと行けないし、疲れちゃうんで普段は揉めないようなことでも言い合いになったりするよね。わかる。わかる。

 

うちは声を出してケンカはしないけど、変な空気になるとどっちも黙りこくるっていう性質なので、あんなところでそんなんなると、1時間もひたすら黙って並び続けるっていうもう苦行にも似たことしなくちゃいけないんですよ。

まわりはワイワイ騒いでいるってのに、ここだけだんまりだよ。ってなります。

 

うちも結婚する前に当時の彼氏(夫のことですけど)と行きました。

 

まだ私たちカッポーもかなり初々しかったので、ワイワイ楽しみにして「おこづかいいくら持ってくー?」って修学旅行みたいなノリでした。

 

一応おこづかい決めて持っていったけど、なぜか彼氏の持ってきたおこづかいも私のものを買っちゃったから、「私のおこづかいは私のもの。彼氏のおこづかいも私のもの。」っていうジャイアン的発想でも過ごせた夢の国はサイコーーーーー!ってなってまた来ようね。ってなったけどそれから1度も行ってません。

 

 

夢の国から心も体も遠くなり5年ほど経過したとき、突然またもや例の国に足を踏み入れることになったのです。

その時は東京に住む友人Aと、こちらから友人Bとその子供Cと3人で向かい現地集合、現地解散という    

「いやいやTDLに行くのが目的じゃないよ?Aに会いたいから行くんだよ。せっかく会うんだからついでにTDL行こうよ。」ツアーを執り行いました。

 

 

私もあちこち出かけるの好きですけど、予定立てるの苦手なんですよ。行き当たりばったりできなのでも平気なんで、というよりそっちのがむしろいいかもしれないくらい。

でもBは違ったんです。

東京行きの数ヶ月前呼び出されました。「コースを決めておかねばなるまいよ。」と。

サイゼリアで落ち合うと彼女は、1冊の雑誌とメモを出しました。

 

TDLを徹底的に遊んじゃおう」みたいな表紙で何回読んだんだみたいにペロンて表紙の角がめくれちゃってるし、

一緒に出したメモにはどう動けばいいかみたいなのがびっしり書いてあって、

「こ、こいつ完全に脳内シュミレーションしちょるな。もぐもぐ。」と驚きを隠しながらミラノ風ドリアを食べていたわけですけど、

さっきも言いましたけど、そういうの苦手ですから

「へいへい。あんさんに任せやす。」みたいなイラっとさせる態度で、彼女に全てを託しました。

 

当日、私はBについていくだけで夢の国入場ゲートまでたどり着くことができました。

無事Aとも合流できたので、あとは入国するだけだけど本当入国料金高いよね。

税金とかはいらないだろうけどご飯食べたりするのも結構物入りなんで、実は住みにくい国なんじゃねえの?なんていらぬこと考えながら気付いたのです。

 

あれ?これって確か入国すると、先住キャラがお出迎えするっていうイベントありましたよね?ってテンション上がってAとはしゃいでたら、

「ゲート開いたら、⚪︎⚪︎のファストパス取りに行くから。」って普通のテンションでBに言われました。

自分がテンション上がってて相手が妙に落ち着いてると、自分も落ち着きますよね?

Aと二人で「へい。」って答えました。ハモっちゃってました。

 

 

実は、Aと私は写真撮りたかったのに。「ミッキーこっち向いて!」とか「ミニーちゃんきゃわいいー。」とか言いたかった!けど、言えませんでした。後ろ髪引かれる思いでアトラクションへ向かいファストパスを取ると、

「次は⚪︎⚪︎。」と指示が出ます。

 

次へ向かう途中Bは「先行くから。」とダッシュし始めたけど、残された私たちは、「おいおい。B走っちゃったね。」と談笑しながら、周りを眺めたりしてTDLの空気感を楽しみながら、Bの元へ行くと、

 

Bはもう列に並んじゃってました。しかも結構前の方にね。

そんでもってめっちゃ怖い顔でこっち睨んでました。「あんたら遅すぎんだよ。」ってね。目は口ほどになんとやらって言いますけど、あの時ほどそれを感じたことはありませんでした。

 

つい子供に「おい。母ちゃんめちゃ怒ってんぞ。ちょー怖いな。」と言っていると、ものすごい勢いでBがこっちへ来て、「せっかく早く来たのに!!!!」と怒りマックスで詰め寄るのです。

 

おぉこえぇ。3人はしょぼくれました。

 

1泊2日の短期入国ではっきり覚えているのはこの話だけ。同じ年の友達に本気で叱られたことだけです。久々に叱られたなって思いました。

 

まぁでも大雑把にいうと楽しかったですよ。もちろん。楽しくなきゃ何回も行かないですよ。また行きたいなって思ってます。空いてる日にね。

 

 

千葉県にある夢の国って、ひたすら無言で1時間以上並び続ける苦行っぽいことや、「俺の物は俺のもの。のび太の物は俺のもの。」なジャイアン的おこづかいの使い方ができたり、30歳間近で「早く来い。」と友達に叱られたりっていう、とっても素敵な経験ができるところなんだよ。

 

みんな!ぜひ楽しんできてね!!