見なくったってバカじゃありません
私は本を読むのが大好きだ。
昔から結構好きで、小説がほとんどなんだけど今でもたまに読んでます。
本を読むには以下の条件が揃った日でないと無理だけど。
夫が娘をお風呂に入れること。娘の寝つきがいいこと。私が眠くないこと。
これが揃った日には私は1時間以上、風呂から出ない時もある。
夫が「おい。寝てないか。」と声をかけにくるくらいだ。
まぁ寝てたり寝てなかったりで、万が一寝ちゃったりして本を風呂釜へぽちゃんと落とすこともあります。
あれね、落とすとすんごいぶよぶよになります。
友達貸す約束してた漫画を「しばらく読めないから、いっちょ読んどくか。」みたいに風呂場で読んでたら、思いっきり落としてぶよっぶよになったけど、貸さないわけにいかないからそのまま持ってったんです。
そしたら「えっ?なにこれ?なんでこんなぶよってんの?」
って真顔で聞かれて、
「あぁ、お風呂で読んでたら落としたんだんよね。」
って笑って答えたら、彼女笑ってなかったです。
「この子、風呂場までこの本持ってってんの?ってかこの子が浸かってるお湯の中に落ちた本なの!?これ!?」みたいな顔してたけど。
指先で本をつまんじゃうかもしれない雰囲気出てたけど、
気づかない感じで渡してきました。
みなさんも気をつけてくださいね。
そんな大好きな本をぶよっとさせちゃう私ですけど、本が映像化されたものは基本的に見ません。映画とかドラマとか。
今、いろんな人のありますよね?東野圭吾しかり、宮部みゆきしかり、湊かなえしかり、しかり。しかり。しかり。
ほら本って読むとイメージできますよね?人物像とか、風景とか想像しながら読むわけですよ。
勝手に自分の中で作り上げちゃってんですけど、それが楽しいわけですよ。
なんで映像見ちゃって自分のと違うと「違うわーーー。これこの人じゃないわーーー。イメージないわーーーー。」って肩を落としちゃうわけですよ。心狭いんですよ。おちょこサイズですから。
だから勝手に見ないって決めてたんです。
たとえおすぎに「見ないなんてバカッ!」って罵られても「バカでけっこーーーー。」っておしりペンペンできるくらい見たくなかったんです。
でも、今日なんとなく見ちゃったわけです。夫とね2人だったし「映画でも見る?」ってなってパソコンで見てたんです。もちろん原作気に入って何回も読んでるやつ。
せっかく見るわけだからやっぱ最後まで見たいじゃないですか?
なんで最初に宣言しておいたんです。
「これは、原作とは全然違うものだと心得て見ることにします。」と。
いざ始まってみたら、本当に全然違ってた。
いやいや、違いすぎん?
もうさ、このさい私のイメージはいいわ。
勝手に作っちゃってるやつだからさ。仕方ない部分ある。
それって人それぞれだからキャスティングする人たちのイメージだから。
でもさ、こんな人出てた?とかこんな場面あった?ってなってくると、
これはもう本当に違うもん見てるような気になるよね?
夫に「この人誰?」って登場人物のおじさんのこと聞かれたけど、
「知らない。こんな人出てない。」って冷たく答えたよね。
クールビューティ気取ったけど、本当に知らなかっただけです。
だってこんな人本当に出てないもん。
どんどん話進んじゃって、わけわかんなくなってきたから
かっぱえびせん食べながら「やっぱとまんねーなー。これ。」って思ったり、
「塩辛いもの食べたら、次は甘いもんだよね。これ王道」ってチョコをゴリゴリ食べちゃって、映画よりお菓子に夢中になってたら、
いつのまにか映画、最後のいい感じのとこまでなってた。
知らん間に主人公が撃たれちゃって、
それ見たヒロインポジションの人が「死なないでーーー」
みたいになってるのをすんごい冷めた目で見てたら、
また夫が「この人死ぬの?」って聞くから、
さっきより冷静に
「知らない。こんな撃ち合いしないし。」とだけ答えましたけど、
心の中では
「知らないよ!こんなバンバン撃ち合いしないし、
ってかラブシーンはいらないよね!そういうのいらないよ!
だいたいあいつが実は大ボスってなんだ!あいつはそういう器じゃないよ!あいつはそんなことできるようなやつじゃないんだよ!
そんな変わっちゃったらもうタイトルも変えちゃえばいいじゃない!新しい映画にしちゃえばいいんだ!あんな宣言するんじゃなかった」って言ってました。
一応、鑑賞前に粛々と「別物宣言」したので宣言通りに見たふりだけしたけれど、
もう2度とあんな宣言はしない。と宣言しました。(心の中で)
一応言いますけど、
映像化をどうのこうの言ってるわけではもちろんないです。
そっちを先に見りゃそっちのがおもしろいって思うんですから。
別に原作者を崇拝してるとかそんな仰々しい話でもありません。
ただ、私の頭が原作と映像を切り離せないか、もしくはうまいことシフトチェンジできないだけの話です。
映画が終わったあと、
夫が「どうだった?なんだかよくわからなかった。」ととてつもなく正直な感想をぶつけてきたので、
私も正直に「もう映像化されたものは見ないに限る。」とストレート球をぶつけました。
いやー映画っていいですね。