わが家はちびワン王国

我が家の女王、ただ今1歳半。家族は夫、妻、黒い犬、そして黒い犬。

ひじきは芽ひじき派です。

主婦になって6年経ちました。私は料理が大の苦手です。

今でもレシピ本などは欠かせないし、味も一向に定まりませんので、同じものは二度と作れません。カッコイイセリフ言っちゃいました。

そういう意味でいうと「巨匠」って言っちゃってもいいのかもしれません。そういう意味ってよくわかりませんけど。思いつきで料理してるわけじゃないですよ?ちゃんと本とか見ても同じにならないんだから、もうこりゃどうしよもないなってことです。

 

どうしょもない私ですけど、一応料理に対する意気込みはあったわけです。今もあるよ。それなりにはですけど。そんな意気込みが空回りしちゃった話してもいいですか?

 

 

夫と知り合うよりも昔のこと。ほとんど料理なんてしたことなかったので味噌汁は味噌を入れるだけだと思ってたし、ある時は父親にガッチガチの黄身の目玉焼きを要望されたけど、焼いても裏側ばっかり焦げて黄身が全く固まらないから「できませんでした。」と半泣きで黄身が完全に生のままで父親に提供したこともあります。

 

しかし、こんなことではいかんと気持ちを改め、同じく料理できない友達Aと「おしゃべりクッキング」を開催することになりました。お献立は「きんぴらごぼう」です。

今思えばどうしてこれにしたのかちっとも覚えてないけれど、とにかくきんぴらごぼうだったのです。

 

さて、ごぼうの準備をしようと手に取り皮を剥きました。ささがきってやつですよ。おしゃべりクッキングさながらおしゃべりしながら、小気味よくピーラーでシャッシャッシャッ。シャッシャッシャッシャッ。シャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッ。シャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッ。

 

 

あれれれれ?ごぼうめちゃ小さくなったなおい。あぁ。でももうちょっとで中身にたどり着くわ。シャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッシャッ。いやおかしくない?中身ってほとんどないよ。

 

なんてことでしょう。

 

私たちはごぼうの皮がどこまでだかわからなかったのです。いやだっ!恥さらし!

どこを料理に使えばいいかわからなかったので、慌てて別の友達Bに電話して聞きましたとも。「ごぼうの皮はどこまでか?」と。

えぇえぇもちろん、友達は言いましたとも。「はぁ?意味わかりません。」と。電話切られないだけましでしたよね。なんて教えてくれたかは覚えてないけれど、とにかくBは教えてはくれたけど、それからしばらくの間はAと私は「ごぼう」の仕組みを知らない残念な女子としてからかわれたのです。ク・ク・クヤシー!

 

 

そんなお恥ずかしい体験をしながらも、一向に学ばなかった私は夫と付き合うようになり、「彼においしい料理作っちゃうんだからっっ!」と張り切り料理本片手に肉じゃが作ったんです。

大雑把に言うと、材料切って、炒めて、調味料入れて煮る。煮汁が減って火が通ったらできあがり。みたいに書いてあったと思うんですよ。

材料切って、炒めるところはできる。さらに調味料も書いてあるんだから入れられる。煮るのは勝手にやってくれるから大丈夫。ほっといたらできる感アリ。しばらく経って、フタ開けてみると減ってねえ。煮汁全く減ってねえ。もっかいフタ閉じて、さらに待ったけれども、やっぱり減ってない。テンパリマックス

 

本見ないと作れないから、本に載ってないことが起きるとダメです。頭働かなくなっちゃいますから。彼(現夫)を呼び、全てを伝えました。伝えながら涙が止まらないのです。悔しいんだか情けないんだか、いろんな感情が入り混じったしょっぱい涙の味でした。

 

そんなどんくさい女である私でも夫と結婚できました。形から入るのが大好きな私はスーパーで献立考えながら買い物する私ってできる主婦っぽい。と思い、右手を頬に当てるおばちゃんスタイルショッピングを楽しんでいたんですけど、ある日乾物コーナーへ迷い込みました。

 

乾物って何さ?と見てみると、ひじき発見。私はひじき大好きなんです。「いよしっ!今日の献立はひじきね!」と主婦歴10年風にカゴに入れ、帰宅後調理開始。

ひじきを水につける。しばらく経って確認すると、「なんじゃこれ?ながっ!ふとっ!きもちわるー。」って感想です。

私の思っているひじきとは似ても似つかぬグロテスク加減。でも、ひじきって書いてあるんだからひじきには違いないわな。しゃーなし。作るとするか。

 

しかし、作ってみてもグロさ変わらず。人参入れたけど赤い野菜入れて見た目をうんぬんといった問題でもない。黒さがヤバイもんね。到底食べ物に見えん。と思ったけど、もしかしたら夫は食べれるかもしれないから出してみよう。

 

 

ダメでした。

 

 

夫は普段はご飯を残すようなことはなく、もしあったとしても「おなかがいっぱいだから」などと何かしら理由はあるのです。しかしこの時夫は「これは食べられない」とだけ言いました。わかります。私なんか作りながらこれやばくないか?って思いましたもん。

味とかの問題じゃないんだよね。見た目がアウトなんです。

 

 

私の短い料理人生の中でこれが一番の失敗です。食べる事ができなかったくらいですから。

あれから長ひじきは買ったことがありません。芽ひじきにかぎります。

 

 

さて、今日もそろそろ夕ご飯の製作に取り掛からねば。

今日はここまで!失礼いたしました。