わが家はちびワン王国

我が家の女王、ただ今1歳半。家族は夫、妻、黒い犬、そして黒い犬。

娘のおかげで親っぽいことできました

みなさん3連休いかごお過ごしでしょうか?

 
 
おかめ家は昨日、某所へ某キャラクターの観覧へ行ってまいりした。娘にとっては初めての経験でさぞかし興奮しておるだろうと思いきや、なぜか手にはアンパンマンを持っておりました。もう一度繰り返しますが昨日見に行ったのは某キャラクターのため、アンパンマンではありません。ここでそのぬいぐるみを持つのはかなりアウェイであるので、母はそっと取り上げリュックへしまいました。
 
 
さて、現場近くへ行っても娘は全く状況把握できておりません。どうやら眠たい様子で自分がなぜこの場所にいるのかわからないといった感じです。表情だけみると呆然といったところ。しかも人がやたらおります。娘は人混みへ行くと萎縮して、私たちから離れません。まぁそれも慣れるまでなので、あっという間にどっか行っちゃいますけどね。
 
 
 
席を確保する際、果たしてどこが一番見やすいか、家にいる間に夫と話し合いました。
「後ろから来てぐいぐい来たら嫌だなぁ。」とか「走ったら危ないなぁ。でもそういうところで走るヤツは絶対いる。」などと仮想・子供の為に必死過ぎて非常識になっちゃった人に対抗意識を燃やし作戦を練ったのです。
 
それは私が娘を抱いて安全地区に避難し夫に席取りをするという簡単なものです。
会場へ入る前にもごにょごにょと作戦の再確認をしながら入場するとなんとビックリ。誰も走らないし、それどころかみんな並んだまま入って行きました。というより三角コーンで道が作ってあったので歩くしかなかったのです。
なんだか同じショーを見に来た同志だというのに、彼らを疑ってしまって非常に申し訳なく思いましたし、むしろよからぬ作戦を立てていた私たちが子供の為に必死過ぎて非常識になっちゃった人だったような気がします。お恥ずかしい。
 
 
さて、一列に並びながらも席が近くなれば自由に選んでいいというアナウンスが耳に入りました。それならば選ぼうじゃないか。走らずにね。私は通路沿いの席を希望しておりましたので、夫はそれを思い出しやや早歩きで席を取りに向かいました。割と前方の通路側を取ることでき、一安心しながら私は「あれ?ここ通るんかな?あっちの通路じゃない?こっから見えるかね?」などと娘のことを忘れ興奮気味に喋ってました。
 
 
ふと周りを見渡すとみなに共通して言えるのが子供より付き添いの大人の方が興奮しているということです。子供1人に、両親、祖父母、もしかしたらおじ、おばまでいるかもしれません。みんなそんなにこれ見たいんか?というかこれ知っとるんか?と心の中で問いかけます。
そんなスピリチュアルな気持ちで自分を落ち着かせていると後方より声がします。
「ここのが見やすいんじゃない?こっちから来るよ。あれ?違うか。あっちか。」と自問自答さんあらわる。
私は気付きました。
「ハッ!この人私と同じようなこと言ってる。そして親の方が興奮している。そして興奮するとよくしゃべる。」人のふり見て我がふり直せ。私は少し落ち着くことにしました。ありがとう。後ろの人よ。
 
 
浮かれ気味だった私をよそに、滅多に興奮しない夫とわけがわかってない娘とひたすら待つこと40分。とうとう某キャラクターさんのお出ましです。
 
 
キャラクターについて触れはしませんので内容は書きませんが、娘はややテンションがあがりジタバタしてみたり、手を挙げてみたりと彼女なりに精一杯動いた様子でした。
そんな娘を見て、かわいすぎてテンションあがる私たち夫婦。先ほどのことを思い出して、冷静にならねばと周りを見渡すとほぼほぼ同じ感じでした。キャラクターを見ると言うよりは、キャラクターを見て楽しむ子供を見て楽しむといったところでしょうか。
 
 
 
約30分程のショーが終わるととても冷静に会場を出る娘。午後からも公演はあったのですが、「2度も見なくていい。」と言う夫の一言で撤収です。
確かに娘のリアクションを見ると1回で満足かなと。おそらく娘はテレビで見るのと同じ感覚なのだと思われます。テレビで見るものを自分の目で見ているということをわかっておらず、家のテレビの前で踊るのと同じだったのです。当たり前ですよね。
 
 
そりゃそうだろうなー。そんなんわからんかー。一番テンション上がったんは私だったな。と切ない気持ちになりましたが、少なくとも私たち夫婦にとってはとってもいい思い出になりました。
娘が見たいから連れて行ったというよりは、娘を連れて出かけることによって親っぽい雰囲気を感じたかったのかもしれません。
付き合ってくれてありがとう。娘よ。また行こうね。
 
 
 
帰宅後の夫の発言。
夫「どうだった?今日?おかめちゃんは?」
私「楽しそうだったね。」
夫「かわいかった?」
私「そりゃかわいかったよ。」
夫「無敗だったでしょ?」
私「周りの子は見てません。」
 
夫のおかめちゃんへの愛はとどまるところをしりません。