わが家はちびワン王国

我が家の女王、ただ今1歳半。家族は夫、妻、黒い犬、そして黒い犬。

今日は誕生日です。どうか言わせて下さい。

    

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ラブ子は今日で6歳になりました。おめでとう。

我が家では誕生日にはピンクの蝶ネクタイをすることが義務付けられているので、ラブ子は絵の通りになっている。

 

 

ラブ子が家に来た時、私は結婚したばかりだった。結婚と同時に仕事も一旦休職していたのですることもなく、お恥ずかしい話新しい生活になれるのに精一杯だった。そんなとき夫と映画を見に行った。始まるまでに時間があったのでペットショップで時間つぶしをすることにしたのが犬生活の始まりだった。

 

ラブ子は産まれて数ヶ月の女の子で試しに抱っこさせてもらうと飛んでいきそうなほど尻尾をふっていた。夫はきっと早い時点で飼うことを決意していたと今になって思う。いつものことだが夫は決めるのがめちゃくちゃ早い。私が鈍行なら夫は新幹線だ。私が軽自動車なら夫はF1カーだ。しかもなぜか大きな決断を迫られる時ほど早い。彼が悩んでいるの時は、100円のアプリを買うかどうかというような些事である。不思議で仕方ない。ちなみに私は大きな決断だろうが、100円のアプリだろうが何でも悩むことにしている。夫はそんな決められない女に犬を飼うかどうかという、めまいがしそうなほどデカイ案件を放り投げてきた。

 

私がめまいがしたのは犬を飼うのが初めてということもあるが、ラブ子本体がかなり高価だったという理由もある。あんな大きい買い物は車以外にしたことがない。と胸を張れるほどだった。「高いしなー」「初めてだしなー」とうだうだする私を清水の舞台から突き落としたのは店員さんの「実は他にも検討されている方がいるんです」という一言だった。

 

即決だ。こんなにかわいい子をよその人に渡すわけにはいかない。飼うのが初めて?誰だって初めてなんだ。犬と一緒に成長していこうよ。えっ?お金?なんとかなるよ。金は天下のなんとかって言うじゃないか。男らしく決断した私達はラブ子を我が家へ迎え入れることにした。

 

んが、そうは問屋がおろさない。ラブ子は風邪をひいていた。いっちょまえにこほんこほんと咳をしている。犬の咳とはこれ珍しや。治るまでは渡せないと言われたので、その間に私達はラブ子を家に迎え入れる準備を始めた。トイレやらシートやらご飯やらケージやらで出費はかさむ一方だった。犬のことを舐めていた。あんな小さい体でこんなにかかるんかいな。通帳を見るのが恐ろしくなった。

 

私がお金のことなんて考えても仕方ないよねーと遠い目で鼻歌を歌っていた頃、ラブ子は風邪が治ったがハゲていた。詳しくは覚えていないが皮膚病か何かで医者にかかっているおりソレが落ち着くまでは無理とのことだった気がする。あまりにも引っ張られるので夫はまたもや即断した。「連れて帰ります。自分で病院行きます。」

 

結局、ハゲたままのラブ子を連れて帰ってきた。

それから彼女は我が家を好き放題荒らしまくった。ありとあらゆるものを壊した。ソファだって数知れず、DSも壊したしゲームソフトも割ったし、本だってビリビリにした。挙句の果てに布団の上でおしっこもした。畳だってボロボロにしたし、トイレだっていくつ買ったかわからない。

 

ラブはそうなのだ。ラブラドールは3色いるが(イエロー、ブラック、チョコレート)色で気性の荒さというかハチャメチャ度が違うらしい。私が聞いた話だと(チョコレート、ブラック、イエロー)の順番だった。真ん中でも十分な破壊力だ。

 

そして、破壊力もさることながらかなりの甘えん坊だ。人にはくっついていたいし、名前を呼ばれるだけでテンションあがりまくりなのだ。実際私は娘が産まれる前日までラブ子とラブ男と同じ布団で寝ていた。毛布いらずでかなりエコだ。

 

よくあるのだが散歩に出かけるとすれ違う人に「あら?それは賢い犬だ」や「盲導犬とかになる犬だね」などと言われる。いやいや賢いラブラドールや盲導犬聴導犬などになるような犬はなみなみならぬ努力をしているのだ。ほっといてなれるもんではない。向き不向きはあるかもしれないがどの犬でもなれるのではない。

 

賢そうだからという理由で飼ったとしても、そうじゃないからといって裏切られたような気持ちにならないでほしい。いたずらをしていても、散歩中にひっぱていても大きな声で鳴いていても、彼らは飼い主のことが大好きなのだから。思っていたのと違ったといって犬に冷たくしないでほしい。まったくもってお門違いだ。そんなのは勝手こきのすることだ。

 

 


ラブラドールレトリーバーを飼ってはいけない - ICHIROYAのブログ

 

 

犬を飼おうか迷っておられるならぜひ呼んでほしいと思う。

 

 

 

ラブ子おめでとう。うちに来てくれてありがとう。